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COLUMN

No.68 「成熟」を問う~「自在」の経営の回復のため

2003年07月01日

中長期的な経営改革を作成するよ うなプロジェクトでは、十中八九、「成熟」というテーマに突き当たる。日本企業の経営に右肩上がりの成長に代わる「成熟の経営美学」というものはありえな いのだろうか。うまく成熟できた会社だけが環境の変化に対応して自らを制御することができる・・・つまり、自らの事業や組織体を適切に変態させ、内部の活 性を保ちながら新たな事業も生み出し、全体を維持できるのではないかと考える。安易に複雑さを単純さに置き換えたり、外部のノウハウを輸入して置き換えた りするのではなく、外部及び内部の複雑な現実に向き合い、その奥にある本当のわかりやすさを自らの手で見つけていく「自在の経営」を回復することこそが企 業の成熟のバロメーターなのではないかと思うのである。

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