記事・論考
COLUMN
CDIの中国『新思考』 第2回
2010年02月03日
CDI China川崎総経理による寄稿記事がBizPressso(ビズプレッソ)に掲載されました。今回のテーマは「『内販』シフトと日系企業のアイデンティティークライシス~後編~」です。
「中国の多くの業界において、「安かろう悪かろう」を提供する中国企業だけではなく、コストを抑えつつも高品質を 提供できる中国企業が出現してきている。例えば、建設業界では、中国企業の施工コストは日系よりも2 割安いと言われるが、近年日系企業の施工と比べて問題となるほどの品質差がない中国企業が生まれている。こうした中国企業の台頭は、日本製品・サービスの 「過剰品質」をさらに目立たせ、ますます受容されにくくなっていくことだろう。ここで日系企業は、一般中国系セグメントとの距離を詰めようと「減らす」こ とを考える。しかしこの「減らす」の程度が問題となる。「日本品質」にこだわりを持つ日系企業にとって、一般中国系セグメントに合わせて完全に歩み寄るこ とは受け入れ難い。どこまでの歩み寄りを許容するか? そもそも歩み寄っていいのか? という悩みが生じる。この悩みは熟考するに値する。...」