コンサルティングサービス

CONSULTING SERVICE

エレクトロニクス

認識

日本のエレクトロニクス産業は、歴史的に見れば、製造プロセス/製品企画の双方でイノベーションを創出し、世界をリードしてきた分野でした。一方で90年代後半から、デジタル化の進行と共に、エレクトロニクス産業におけるモノづくりの形が、垂直統合/すり合わせから、水平分業/モジュール組み合わせへと変化してくる中、前者を組織特性上の強みとしていた日本の電機メーカーは苦境を強いられてきました。
そのような中で、各社は自らが競争優位を持つ領域への事業ポートフォリオの集中、再編をこれまで以上にドラスティックに行っていくことが求められています。新興国の成長とそれに伴って創出された新市場で覇権を握り、グローバル競争で勝ち抜くためには、これまで以上の戦力の「集中」が求められることはもちろん、日本企業が長らく不得意としていた、新陳代謝を行う冷徹さ、絶対的勝者を生み出す貪欲さ、と言った組織特性を備える事業体上の変革が重要になってきます。
 一方で、エレクトロニクス産業の中でも、電子部品産業は日本企業が依然として世界的なプレゼンスを持つ領域です。IoT/IoEの進行や、自動運転車/EV車が広がるのに伴い、電子部品産業は今後も成長していくことが想定されます。技術力の向上が著しい新興国メーカーに対して今後も競争優位を持ち続けるような、「戦場」の選び方が重要となりますし、展開地域、展開分野などの戦線が広がる中でマネジメントしていくような事業体への進化も大きな課題となっています。
 このようにエレクトロニクス産業では、競争要因の変化の見極めと適切な戦略構築、また策定した戦略を早期に実行するための組織特性の獲得、さらにはそれをグローバル規模で実現するといった、難易度の高い事業運営が求められています。CDIでは、そのような困難な課題に直面するクライアントの様々なコンサルティングニーズに対して、戦略・組織・財務・業務といった幅広い視点、中国・ASEANの現地拠点をベースとした幅広い地理的な視座から、クライアントと共に変革実現のサポートを行って参ります。

主要なコンサルティングテーマ

経営戦略監査・中期経営計画策定

グローバル展開が不可欠となる電機産業では、各市場における重点戦略エリア・事業領域・商品・チャネルを見極めた上での事業展開が求められています。各市場における適切なニーズ・流通構造の把握が今後の成長に向けた課題となっています。特にここ数年間は、中国を中心とする「新興国モデル(新興国向けのビジネスモデル)」の確立が急務であり、品質・機能と価格のバランスを考慮した新興国における新たなポジショニングを確立していく必要があります。さらには、ガラパゴス化する国内市場との「適切な距離感」を築くことも重要です。
CDIでは、CDI Asia Business Unitや海外の提携プロフェッショナルファームを通じて、徹底的な事業環境分析を行い、クライアント企業の競争優位性を見極めた上で成長シナリオの監査・策定を支援いたします。

マーケティング戦略策定

今後まさに「売る力」が試される時代になります。国内市場における価格競争への対抗手段として、またグローバル展開における新たなポジショニングの確立に向けてのマーケティング体制の構築が重要な戦略論点となっています。特に新興国においては「現地化の巧拙」、つまりは、現地で企画・設計・開発し、売ることが出来る力が試される時代になるでしょう。
CDIは他産業も含めたマーケティング・ブランディングプロジェクトで得た知見に基づいて各国の市場ステージを見極めた上で競争優位となるブランド構築を支援するとともに、設計開発と製造、そして営業の現場を有機的且つスピーディーに繋ぐための「Design for manufacturing 」「Design for marketing」の強化に向けたご支援をいたします。

SCM支援

電機産業では、価格競争が激化する事業環境の中で、商品の市場投入にかかるリードタイムの短縮化(Time to Marketの短縮化)、在庫の適正化、生産性の向上/コスト低減に繋がる、部品調達から最終顧客へのデリバリーまでの全プロセスを見据えたSCMの確立が求められてきました。一方で、昨今の日系企業は過度のSCM信仰により「大量に安く造る」ことが不得手になっていることも事実であり、新興国で台頭しつつある現地メーカーとの競争も厳しくなっています。
CDI及びCDIソリューションズではサプライチェーンにおけるオペレーション分析を踏まえ、最適な事業戦略に基づいた業務改革、組織設計、IT導入までの一貫したコンサルティングサービスを提供するとともに、ODM/EMSとの適切な関係構築も含めた、グローバル最適生産体制の整備にむけてご支援致します。

R&D戦略策定

競争環境が激化する中で優位性を確立するためには、事業環境の変化を見据えた事業戦略とそれにマッチしたR&D戦略の構築が必要不可欠となっています。しかも当面は、先述の「新興国モデル(新興国向けのビジネスモデル)」確立の過程において、自社のR&D戦略を再定義することが重要となります。
CDIは、事業環境を踏まえたグローバル展開に対応したあるべき技術/製品ポートフォリオの分析に基づいて、エリア別・用途別の研究開発テーマの選定・リソース配分計画の策定を支援いたします。

M&A / PMI支援

国内電機産業における市場の成熟化に伴って、海外企業の買収や国内企業間での統合等の再編が起こり始めています。CDIでは、M&Aの実行支援だけでなく、買収後の統合効果の実現に向けてPMI(Post Merger Integration)もご支援します。

ケース事例

  • 総合電機メーカーのグローバル戦略策定支援
  • 電気製品メーカーの事業開発・商品開発戦略
  • 半導体メーカーの全社システムの実態評価と全社システム化計画、システムコストダウンの実践
  • 半導体メーカーの経営戦略・中期経営計画策定支援
  • 電子部品等のグループ戦略の立案・実行支援
  • 電子部品メーカーにおける経営管理業務の改革支援およびシステム化計画立案
  • 電子部品メーカーの経営戦略・事業戦略策定、海外拠点見直しとグローバルガバナンス構築支援
  • 電子機器メーカーの経営戦略・事業戦略策定、全社組織・業務改革(BPR)支援
  • 部品メーカーの事業再生戦略立案・実行支援
  • 電機メーカー(情報サービス部門)の金融業界向け新規事業の立案・実行支援
  • 産業財メーカーのグループ戦略立案・組織体制設計支援
  • 印刷事業者の中期事業戦略立案

関連リンク

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