コンサルティングサービス
CONSULTING SERVICE
食品
主要なコンサルティングテーマ
わが国の食品業界は、大きな変革期の只中にあります。国内市場においては、少子高齢化の進展に伴う「胃袋」の縮小や消費者のデフレマインドの定着、それに呼応した小売流通からの矢継ぎ早の新商品・PB開発要請や値引き要請等の激化によって、多くの食品メーカーが戦略の主導権を取れない状況が続いています。消費者ニーズ・購買行動は一段と個別化・多様性が進み、いわゆる「標準家庭モデル」を前提とした今までのやり方を踏襲するばかりでは、流通共々売上・利益の確保はますます困難になっています。
外食企業も同様です。少子高齢化は消費者ニーズの変化に加え雇用環境や商圏特性そのものの大きな変化をもたらし、出店やメニュー開発・チェーンオペレーションの在り方すべてに抜本的な対応を迫っています。
逆の見方をすれば、「安心・安全/健康・機能志向の高まり」や「高齢者/単身者対応の強化」、「伝統的食文化の断絶と再発見」など、単なる価格対応や新味の追求に留まらない、食品メーカー・外食企業がチャレンジすべき成熟市場ならではの新たな経営課題はいまだ数多く存在するといえるでしょう。
一方で海外市場に目を向ければ、日本の食品メーカーや外食企業は(一部を除き)いまだ本腰を入れた取り組みはできていないように思います。しかしながら、かつて原材料供給元・生産拠点とばかり看做されていた中国・東南アジアは成長著しい消費市場として大きく変貌を遂げており、大衆食も含めた空前の日本食ブームに沸くかの地の光景は、飽和市場にあって久しい日本の食品メーカー・外食企業にとっては看過できない存在でしょう。いかにして海外にビジネスの足場を築き、その成長を取り込むことが出来るかが、食品メーカー・外食企業の成長にとっての大きな論点となっています。
CDI はこれまで、販促費を含めた営業資源の適正配分や、海外市場を含むブランド・マーケティイング改革による成長の実現など、数々のプロジェクトにおいて目に見える成果を挙げてきました。食品・飲料・酒類業界各分野および関連分野の豊富なコンサルティング経験を活かし、営業政策の立案・実施、販促費改革、商品開発、海外進出支援など、クライアント企業の成長をトータルにサポートいたします。
主要なコンサルティングテーマ
営業・業務改革
従来のような国内市場の量的成長が見込めず、消費者実感としてのデフレ意識が定着している中、食品メーカーが利益を確保するためには、製造原価コントロールに加え、営業政策、とりわけ販促費のマネジメントが必須の課題となっています。また、市場環境がより短期間に・より大きく変化するようになり、従来の業務の進め方や意思決定プロセスそのものが変化のスピードについていけなくなっている例も多く見受けられます。
CDIでは、クライアントの経営サイドの数値分析を行うと同時に、生産・営業・管理それぞれの現場にまで入り込んで現状の問題を洗い出し、新たな営業・マーケティング政策のご提案ならびに実行に向けた実践的支援を行います。実践フェーズにおいては、商品開発・マーケ・営業経費全体を見通した上での経営資源・販促原資の適正化による売上拡大やコストの抑制など、目に見える改革の施策を具体的にご提案すると共に、改革実現に必要な情報インフラの整備や組織体制・人事評価制度の見直しなどの関連施策を一体のものとして、CDIソリューションズとの協業の下で最適解としてご提案いたします。
ブランド・商品戦略
食品メーカーにとって長年培ってきた自社商品ブランドの構築・維持は事業の生命線です。CDIでは、クライアント企業の保有する商品ブランド群ごとの販売動向の徹底的な分析、及び顧客や流通販売業者に対する仔細な二ーズ調査や外部調査会社と連携した購買履歴分析などを通じ、保有する商品ブランドの総合力を棚卸すると共に、商品群を再定義した上で、今後構築していくべきブランドイメージとその獲得戦略(開発/マーケティング方針とその推進体制)のご提案を行います。また、流通の売価政策・PB政策が様々に揺れ動く中、それらの短期的な動きに翻弄されることなくメリット・デメリットを客観的・定量的に評価し、貴社にとって最適な取り組み基本方針をご提案したします。
チャネル・エリア戦略
自前の販売チャネルを有する中食・飲料メーカーや外食企業にとって、同業他社のみならずCVSなど他業態との厳しい競争を勝ち抜いていくためには、ドミナント戦略、店舗あたり収益管理と徹底したスクラップアンドビルド・仮説検証(PDCA)サイクルの高速回転が不可欠です。CDIでは、外部調査会社とも適宜連携しながら、クライアント企業の社内データに加え、チャネル展開エリアのデモグラフィックデータ、競合も含めた購買行動データ等を分析し、収益管理及び出店戦略の立案及び実施を支援いたします。
海外戦略
日本の食品メーカーや外食企業にとって、海外、とりわけ中国・東南アジア諸国は、もはや生産拠点としてのみならず一大消費地として認識すべき存在であることは明らかです。その一方で、規制や商習慣の違い、現地・欧米ブランドとのプレゼンスギャップなどから、現地法人・現地店舗を設立してある程度時間が経ったものの、本格的な展開には至っていない企業がほとんどであることもまた事実です。CDIグループでは、日本及び中国・アジア各拠点に現地コンサルタントが在籍するほか、現地プロフェッショナルファームとアライアンスを組んでおり、日本・アジア諸国双方のビジネスに精通したチームで、クライアント企業の現地法人設立から営業戦略の策定・実行支援までトータルにご支援いたします。
ケース事例
酒類・食品・飲料
- 加工食品・飲料メーカー等の経営戦略策定・実行支援プロジェクト
- 酒類・加工食品・菓子メーカー等の営業チャネル政策立案・実行支援プロジェクト
- 日配品企業における商品ブランド戦略再構築プロジェクト
- 加工食品メーカーの東南アジア事業戦略策定・実行支援プロジェクト
- 酒類メーカーの中国における営業・マーケティング戦略再構築プロジェクト
外食・中食
- 売店付設喫茶チェーンに対する事業デューデリジェンス
- 居酒屋チェーンに対する事業デューデリジェンス
- 病院給食企業に対する事業戦略策定プロジェクト
- 東南アジア現地外食チェーンの中期経営計画策定プロジェクト
その他
- 製薬企業の健康食品事業参入計画策定プロジェクト
- 養魚場経営企業に対する事業デューデリジェンス